■そもそも
新型コロナウイルスの症状名はCOVID-19で、新型コロナウイルスそのものはSARS-CoV-2という呼び名が付けられています。下に続く・・・
■培養された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)放出後の感染力の時間的変化
- エアロゾル状態(空気中の飛沫):ほとんどが3時間で16%(≒10^2.7 / 10^3.5)に減少(計算すると12時間で約0.06%へ、24時間で0.00004%へ減少)(統計的にはおおよそ1時間当たり53~56%(≒(0.5)^(1/1.1)~(0.5)^(1/1.2))に減少
- 銅:ほぼ1時間後には10%に、4時間後には1%に、8時間後には0%(no viable SARS-CoV-2と表記されていた)
- ボール紙:ほぼ10時間後には10%に、24時間後には0%(no viable SARS-CoV-2)
- ステンレス鋼:ほぼ10時間後には10%に、20時間後には3%に、70時間後にはほぼ無し(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973#nav で発表された論文の図表より判断)
- プラスチック:ほぼ20時間後には10%に、40時間後には1%に、90時間後にはほぼ無し(同図表より判断)
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■考察と注意点
やはり銅は重金属だけあって、細菌のみならずウイルスにも毒性が有りそうですね。軽い金属のマグネシウムやアルミ合金であれば、もしかするとステンレスよりも感染力が長持ちしてしまうかもしれません。以前に「世界一受けたい授業」というテレビ番組でインフルエンザウイルスはプラスチックの様なツルツルした表面よりもタオルのようなザラザラした表面の方が早く感染力を失いやすい、という話が有りましたが、新型コロナウイルスでもその傾向が見られました。それともタオルとボール紙に共通しているセルロースに病原性の低減効果でもあるのでしょうか?綿は化繊よりも消臭効果が高い、という触れ込みをしている業者も居ましたし。
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/new-coronavirus-stable-hours-surfaces
には「scientists found that severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) was detectable in aerosols for up to three hours」(エアロゾル状態では3時間まで病原性新型コロナウイルスが見つかった)としていますが、これでは3時間程度でほぼ消滅、という誤解を与えてしまうと思います。実際の報告
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973#nav
https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMc2004973
では「実験時間は3時間でその間ずっと検出された」と有るので、上記はやはりマズいのではないでしょうか、アメリカ国立衛生研究所様。それとも報告がなされた後に追加の実験で「3時間後に消滅した」という結果でも出たのでしょうか?
下に続く・・・
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■ 情報源
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/new-coronavirus-stable-hours-surfaceshttps://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973#nav
https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMc2004973
https://www.zeomic.co.jp/glossary/virus/71
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