「営業め、こんな仕事取ってきやがって。これじゃ赤字だよ。」
と言っていました。またある日は別の人が
「こっちは営業だから現場の事なんか、かまってられないよ。どんどん仕事を取らなきゃ。」
と言っていました。見事な縦割りです。縦割りはお互いを気にせず自身のベストを尽くせる、管理が簡単、というメリットは有りますが、連携が取れないところは大きなデメリットです。
こうやって会社の実力を超えた仕事を受注して、「できませんでした」or「納期を延期させて下さい」or「品質を低下させてもすぐに納品しなければ・・・」or「下っ端、この件を出張中に片付けておいて。規則でもう残業できないから(参考:サービス残業の強要を合法的に行う方法について)」と言う結果になるのだろうな、と思います。
現場と営業の乖離。それが生じる理由としては大まかに次のものが挙げられるでしょう。
- 「自分の見た目の営業成績が良ければそれで良い。会社の長期的な利益などどうでも良い」と営業側が考えている
- 客引きで安く受注して、本命の儲けが多い仕事をとる、という営業戦略を現場が知らされていない or 現場が理解していない
- 客引きで安く受注して、本命の儲けが多い仕事をとる、という営業戦略が広く知れ渡ると独占禁止法の不当廉売に当たる事を恐れて、営業と経営陣以外は知らされていない
縦割りの弊害といえば、「省益有って国益無し」、「党益有って国益無し」と言う言葉も有るようです。興味がある方は軽く調べてみると良いと思います。
とりあえず、世界の負の根源の1つを垣間見た今日この頃でした。
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