■■■ Caの摂取量に関する注意点■■■
Caの推奨摂取量は「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書のミネラル(多量ミネラル)(PDF:914KB)に書かれています。下がその抜粋です。
12~14歳は成長期のためか推奨量が結構高めです。
推奨量の算出方法については同報告書で次のように書かれていますので一応、科学的な値です。
1 歳以上については要因加算法を用いて推定平均必要量及び推奨量を設定した。性別及び年齢区 分ごとの参照体重を基にして体内蓄積量、尿中排泄量、経皮的損失量を算出し、これらの合計を見 かけの吸収率で除して推定平均必要量とした。
実はこの推奨値には要注意点が有りますが、それは下の「衆愚の悪影響に要注意」の項で触れます。
下に続く・・・
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■■■ 必要なCaを効率的に摂取するためには ■■■
オメガ3脂肪酸摂取も兼ねて私は魚の缶詰をお勧めします。特に背骨が入っているタイプ。
缶詰はほぼ全て骨やウロコまで柔らかくなっているので、カルシウムやビタミンD(推奨摂取量約8μg)が豊富です。 詳しくは政府の日本食品標準成分表 の第2章(データ) で「<魚類> (いわし類) 缶詰」等の項を見て下さい。
安く、保存が効くので被災時の物流ストップにも対応できるし、カレー味とか柚子胡椒味とか色々な味付けが有っておいしいしデス。
ただし背骨まで入っている事が必須です。私は間違えて下の骨なしのサバ缶を大量に買ってしまったので(シーチキンの様に均一な味・食感が好きな人には良いですが)、食品添加物用の水酸化カルシウム(500g 千円)を買う羽目になってしまいました。
■■■ 衆愚の悪影響に要注意 ■■■
注意点としては、体内蓄積量を利用していますが、これが衆愚の悪影響を受けかねません。
体内蓄積量は「国民の平均値(や中央値など)」もしくは「健康的な国民の平均値」を利用していると思われますが、それが必ずしも真の理想値とは限りません。
仮に「実はCaを2000mg/日 で摂取し続けると寿命が10年延びる」という事実が有ったと仮定します。それに人類が気づいていない場合、もしくはそれが一般的な生活スタイルではない場合は「国民の平均値」もしくは「健康的な国民の平均値 」にはならないため、「寿命が10年延びるカルシウム摂取量」は残念ながら推奨値に反映されません。
データドリブンやエビデンスベースという言葉が流行っていましたが、単にデータのみを頼りすぎると、こういった罠にはまりがちなので要注意です。
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